弁護士 町田裕紀(まちだ ひろのり)

今後の法律事務所の行方

 せっかく、ブログを開設しているのですから、時折、雑談的なものも書き綴って行きたいと思います。

 近年、ロースクールの開設を始めとして、法曹人口が拡大される方向で世の中が進んできています。大手渉外事務所も、弁護士数が100人を超えるところも次第に多くなりつつあります。
 一方で、私が所属する事務所は、赤坂シティ法律事務所という事務所ですが、弁護士が5人であり、都内の法律事務所としては、小規模な事務所であると思います。
 今後、こうした小規模な事務所は、大規模事務所に飲み込まれてしまうのではないかという危機感を持つ人もいるのではないかとも思いますが、私は、小規模事務所も、独自の存在意義を確立して、生き残っていくものと確信をしています。
 話せば長くなるかもしれませんが、大規模事務所と小規模事務所では、今のところ、案件の住み分けがなされていると思います。
 たしかに、私たち、小規模事務所は、たとえば、新聞紙上を賑わすような大規模で短期決戦的なM&A等、マンパワーを必要とする案件を処理する能力には欠けているかもしれません。
 しかし、私たちの得意とするところは、小回りの利くところです。こうした意味でのサービスを求めるお客様がいなくなることはないと思われます。昔ながらの人対人の信頼関係や肌理細やかなサービスで、ビジネスのお手伝いをしていけることは、私たち、小規模事務所のメリットであると思っています。

 ところで、最近、私が面白いと思っているのは、医療モールです。郊外に行くとよく見かけるのですが、総合病院に対抗するものとして、外科医院、内科医院、産婦人科医院等、各分野の専門医院が一棟のビルを借り切って寄り集まることにより、個別の医院を維持したまま、いわば、総合病院のように機能しています。
 法律分野でもこうしたものが制度上可能なのかは私の不勉強のため分かりませんが、こうした手法を実現できれば、お客様にとっては、かなり利便性の高いものになると思っています。
 たとえば、弁護士、司法書士、行政書士、社労士、税理士等のいわゆる士業においては、お互いに職域が微妙に重なるところもないわけではなく、時として、仕事の取り合いも生じているように思います。
 しかし、よくよくお話を伺えば、やはり、専門性や採算性の問題で、それぞれ得意とする職務内容が異なります。そうであれば、それぞれの「専門店」がそれぞれの専門性を生かし、うまく「住み分け」をし、相乗効果を生み出すような場を作ることができるのではないかと思っています。
 他方、お客様の立場からすれば、ご自身の抱える法的問題についてどの専門家に頼んだらよいのか分からないことも多く、とりあえず、あの「モール」へ行けば、何らかの解決策が見つかるという場所が必要なのかもしれません。

 今後、もしかしたら、こうした総合病院的な法律モールができていくかもしれません。社会情勢がどのように動いていくか、注視していきたいと思っています。

▲TOP

Copyright © 2008 Hironori Machida All Rights Reserved.